IPアドレスとはネットワーク機器を識別するための番号であり、IPv4はその方法の一つ。
32ビットあり、約43億の機器を同時に識別できる。
IPv4の表記方法としては下記の3通りがある
| 表記方法 | 表記例 |
| ネットワーク上を流れる電流を数値で表記 | 11000000101010000000000000000001 |
| 8桁ごとに.を入れ、電流を数値で表記 | 11000000.10101000.00000000.00000001 |
| 8桁ごとに.を入れ、10進数で表記 | 192.168.0.1 |
IPアドレスはネットワークアドレスとホストアドレスに分けられる。
転送方法としては、大まかな場所を示すネットワークアドレスに転送され、そのネットワークアドレスに到着したら個々のホストアドレスへ送信する。
例）11000000.10101000.00000000.00000001/24の場合
/24の部分がプレフィックスであり、1桁目から24桁目までがネットワークアドレス、25桁目から32桁目までがホストアドレスを表わす。
ネットワークアドレスとホストアドレスの区切りはサブネットマスクで指定する。
2進数表記：11111111.11111111.11111111.11100000
10進数表記：255.255.255.224
機器に割り当てられないホストアドレスが存在する。
IPアドレスとサブネットマスクを使って求められるホストアドレスのうち、全て0および全て1のIPアドレスは用途が定められているため、機器に割り振ることができない。
なお、定められた用途は下記の通り。
全て０：ネットワークアドレスとして使う。
全て１：ブロードキャスト通信として使う。
【例題】
ネットワークが192.168.20.192/28のとき、使用可能なIPアドレスの範囲と機器の接続可能台数を求めよ。
【例題の考え方】
サブネットマスク：11111111.11111111.11111111.11110000
IPアドレス(192.168.20.192)：11000000.10101000.00010100.11000000
ホストアドレスが全て0の場合と全て1の場合は機器に割り当てられないため、指定可能なIPアドレスは
11000000.10101000.00010100.11000001～11000000.10101000.00010100.11001110
よって、使用可能なIPアドレスは192.168.20.193～192.168.20.206の範囲で、接続可能台数は14台。
