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QC検定1級問題:036

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9月のQC検定1級の試験に向け、2013年・2014年の過去問を中古で買ってきましたので、それらの文章題を読み物にしています。

 

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※試験では赤字の箇所が選択肢問題として出題されています。

 

【問題】

2013年・春

問14

あるカメラメーカーで製品開発部門のチームリーダーであるA氏は、高画質な静止画と、動画専用ビデオカメラと同等な動画を撮ることができるカメラを製品開発した。このカメラは、動画と静止画が撮れる他社製品より高性能であったが、販売価格は従来の自社の静止画専用カメラと比較すると約1.3倍になった。

販売開始後、A氏は販売部門と協力して、カメラに付加された新機能(動画専用ビデオカメラと同等な動画と高画質な静止画が一台のカメラで撮れる)が、市場でどのように受け止められているかを調査・分析し、市場ニーズの見極めと販促方法を検討することになった。

そのため、A氏はこのカメラの市場での受け止められ方を想定したうえで、製品開発で指導を受けたB氏からアドバイスを受けることにした。A氏が想定したこのカメラに対する市場からの代表的な受け止められ方の内容について、B氏がどのように判断するかを聞いたところ次の回答を得た。

A氏:動画と静止画を一台で撮れるカメラを既に使っており、特に目新しさは感じない。

B氏:このケースでは、カメラに付加された新機能について評価された主要な品質要素は当たり前品質だね。新機能がないと他社製品に負けてしまうから、原価低減や機能の差別化の検討が大切なようだ。

A氏:動画と静止画を一台で撮れるカメラを日常的に使っているが画質に不満があり、価格が高くても画質がより良い静止画と動画を一台で撮れるカメラの方がよい。

B氏:このケースでは、カメラに付加された新機能について評価された主要な品質要素は一元的品質だね。製品企画は正しく、他社製品に比べてより高性能であることを広報するといいね。今後も他社製品より画質をよくすれば売れそうだ。

A氏:静止画専用カメラを使っていたが、子供が入学したので動画も撮れる高性能なカメラが売り出されるのを待っていた。

B氏:このケースでは、カメラに付加された新機能について評価された主要な品質要素は魅力的品質だね。製品企画にぴたりと合っていて、動画と静止画が高性能に撮れることを広報するといいね。

A氏:動画は撮らないので、動画機能のないカメラの方がいい。

B氏:このケースでは、カメラに付加された新機能について評価された主要な品質要素は逆品質だね。製品企画には合っていないから、静止画用カメラのニーズを再調査する必要がありそうだ。

A氏:動画機能は付いていてもよいが、撮るのは静止画だけで今は動画機能を使っていないので何とも言えない。

B氏:このケースでは、カメラに付加された新機能について評価された主要な品質要素は無関心品質だね。製品企画の意図がよく理解されていないようなので、動画撮影の楽しさなどを広報したらどうだろう。

 

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ちょっと数字に強くならないとQC検定1級は難しいです。

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