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QC検定1級問題:057

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QC検定の合格発表はまだですので、ちょこっと今年の問題を復習します。

 

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※試験では赤字の箇所が選択肢問題として出題されています。

 

【問題】

2019年・秋

問11

メーカーA社の生産本部長は、標準化の意義をきちんと理解できず、面倒な仕事と考えがちな社員たちに対して、標準化が企業の利益へ与える影響について以下のことを周知徹底するように考えた。

企業の利益を向上させるには、売上高を増大させる努力、あるいはコストを引き下げる努力の双方が必要となる。とりわけ自社のようなメーカーにとって、標準化は「安く作る」ことにも役立つ。

「安く作る」ためには、原価管理やVEなどを活用し、安価に開発・設計することも有益であると同時に、製造工程の見直しや人件費の削減などを行って製造原価を引き下げたり、流通コストを引き下げるなどの努力も有益である。

社内標準化のコストダウン効果として理解しやすいのは、製造工程の標準化による製造設備や人材の効率的活用によるコストダウンであろう。さらに、部品の通化を行えば、部品点数の削減によるコストダウンも可能である。

業界標準によるコストダウンの効果も忘れてはならない。特定の業界でコンセンサスをとり、部品、原材料、製造設備の標準化を行うことができれば、市場の拡大による価格競争効果によって調達コストが下がることもある。

このような効果は、ネットワーク外部性と経済用語で説明されている。ネットワーク外部性とは、多くのユーザーが同じ製品・サービスを使用するようになるほど、利便性が高くなり、その結果として市場がさらに拡大し、市場の存在が確固たるものになることを指す。市場が拡大すれば、それだけスケールメリットが働き、単位原価が引き下がるため、市場競争によって製品・サービスの価格が下がる。

例えば、半導体業界では、設備開発に巨大な投資を要するため、全世界で一致して搬送システムの開発と標準化を実施し、搬送システムの価格が四分の一となったと言われている。このような活動によって、調達コストの引き下げに止まらず、設備の開発費の引き下げにも貢献できる。

 

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色々なテキストを試してみましたが、この1冊をマスターすれば、QC検定1級合格は余裕です。

【アーシの原点】

【頭を鍛える迷路集】


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