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QC検定1級問題:021

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3月にあるQC検定1級の試験に合格するために、品質管理を学習中です。

QC検定1級の過去問を読み物に編集しました。

 

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※試験では赤字の箇所が選択肢問題として出題されています。

 

【問題】

2018年・春

問9

ISO 9001:2015では、組織としての管理において必要な知識(組織の知識)が定められている。この知識は、プロセスの運用や製品およびサービスの適合を達成するために必要な知識である。

組織の知識は大きく二種類に分かれる。一つは内部の知識源、例えば知的財産、経験による知識、成功または失敗から学んだ教訓であり、もう一つは外部の知識源、例えば標準、学会、顧客から収集した知識などである。ISO 9001:2015では、この知識を維持し、利用できる状態にしなくてはならないとしている。そのためには必要な知識を明確化し、収集後はデータベース化するなどして組織内で共有できるようにしなければならない。そして新たな製品実現の計画時に利用できるようにし、適切な頻度で更新される必要がある。

上記二種類のうち、内部の知識源の管理で重要なのは、知識を個人のものにとどめておかないことである。すなわちナレッジマネジメントが必要である。ナレッジマネジメントの手法として知られたものに、SECIモデルというものがある。これは"個人の知識を組織的に共有し、より高次の知識を生み出す"ことを主眼に置いたモデルで、以下の四段階のプロセスを基本的なフレームワークとしている。

a)共同化:

個々人の体験に基づく暗黙知を、人から人へと移転する(OJTや手取り足取りなどの経験伝授、以心伝心など)。

b)表出化:

暗黙知を他社と共有しやすい言語や図表、数式などによって形式知に変換し、共有化する。

c)連結化:

言葉などに置き換えられた"知"を組み合わせたり再配置したりし、新しい"知"を創造する。他部門の知識に刺激を受けて新たな"知"が生まれたり、断片的な知識から総合的判断を行うといったことが想定される。

d)内面化:

表出化された"知"や連結化した"知"を、自らのノウハウあるいはスキルとして体得する。体系化/総合化された形式知は、それそのものは単なるドキュメントやマニュアルである。これを真の意味で個人が身につけるために、実践や体験を通じた身体知化が必要となる。

 

 

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過去問の出典はこちらです。

【アーシの原点】

【頭を鍛える迷路集】


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