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QC検定1級問題:018

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3月にあるQC検定1級の試験に合格するために、品質管理を学習中です。

QC検定1級の過去問を読み物に編集しました。

 

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※試験では赤字の箇所が選択肢問題として出題されています。

 

【問題】

2017年・秋

問14

J社は、社内標準で決められている作業ができるように教育・訓練を行っている。しかし、作業者のちょっとした気のゆるみからミスが発生して製品の不適合や事故を引き起こしてしまうことがある。そこで、エラープループ化を推進し、ヒューマンエラーの防止やヒューマンエラーによって引き起こされる影響を軽減するための作業方法の工夫や改善を次のとおり実施している。

製品の不適合や事故の原因となるミスが起こらないようにするためのエラーの発生防止と、ミスが発生した場合に製品の不適合や事故を引き起こさないようにするためのエラーの波及防止という2つの側面からエラープルーフ化を推進する。

ミスを発生させないためのエラーの発生防止の方法では、作業を行わない、作業を人間に任せない、作業を人間にとってやりやすくするなど、未然防止の立場から対策を検討する。

ミスによる影響拡大を防ぐためのエラーの波及防止の方法では、ミスを見つけ出して知らせる、ミスの影響を緩和するための作業や緩衝物を組み込むなどを行う。

作業標準書の見間違いにより仕様と異なる部品を取り、製品につけるという問題が発生した。そのため、製品の形状をセンサーで検知して適切な部品を取れる装置を新設し、仕様に合った部品を製品につけられるようにした。これは、作業を人間に任せないように代替化することによるエラープルーフ化の事例である。

製品を金属ワイヤーで吊り上げる場合は傷がつかないように指定の緩衝物を挟むことで作業標準にしていたが、緩衝物を忘れて製品に傷をつけてしまうことがあった。そのため、金属ワイヤーによる荷吊りをやめて、傷つけないナイロン製の吊り具に変更した。これは、緩衝物を挟む作業を行わないように排除することによるエラープルーフ化の事例である。

形状の類似した誤った部品を製品に組み付けることがあったので、部品を間違えないように色分けした。また、段差でつまづくヒヤリハットが発生したため、危険な場所には黄色で大きくペイントして目につくように表示して注意を喚起した。搬送用パレットを持ちやすくするために取っ手をつけた。これは、作業を人間にとってやりやすいように容易化することによるエラープルーフ化の事例である。

製品の左右で異なる部品の組付けでは、センサーによって左右を間違った部品が組付けられようとした場合は部品組付け工具が動作せず、警報が鳴るようにした。これは、ミスを見つけ出して知らせるようにする異常検出によるエラープルーフ化の事例である。

製品を棚に載せるときに誤ってぶつけて製品に傷をつけてしまった。そのため、棚に緩衝物を取り付け、製品を棚にぶつけても傷がつかないようにした。また、足先に物があたりそうな作業では、けがを防止するための安全靴を着用している。これは、エラープルーフ化により影響緩和することの事例である。

 

 

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過去問の出典はこちらです。

【アーシの原点】

【頭を鍛える迷路集】


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