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QC検定1級問題:037

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9月のQC検定1級の試験に向け、2013年・2014年の過去問を中古で買ってきましたので、それらの文章題を読み物にしています。

 

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※試験では赤字の箇所が選択肢問題として出題されています。

 

【問題】

2013年・春

問15

M社では、企業の社会的責任を果たすことが、企業発展の基礎であると考えている。そこで、具体的に実行していくために、社長を委員長とする社内委員会を設けた。

委員会では、現状の振り返りが大切と考え、自社における関係する事例について検討することにした。

事例1:

自社製品が、環境に与える影響(環境負荷)について、考えていく必要がある。しかし、これまでの製品開発においては、製品が直接環境に与える負荷については考慮していたが、原材料採取・製造・使用・廃棄に至るすべての段階における環境影響までは、考慮できていなかった。そこで、今後はLCAの方法を用いて検討する必要がある。LCAにおいては、“目的と調査範囲の設定”“インベントリ分析”“影響評価”“結果の解釈”の四つのステップを通して検討することにした。

事例2:

環境負荷を低減する取り組み方法として3Rがあるが、この考え方にもとづく活動が十分とはいえない。M社でも工程における使用燃料量や不適合に伴う廃棄物量を削減すること、また、中間製品の次工程への移送ケースの再使用、さらには、工程中で発生するロス品を回収して再生・再資源化することなどが考えられる。

事例3:

メーカーとして社会的責任の根幹はPS(Product Safety)であると考えられる。M社でも過去に、軽度ではあったが、製品事故を発生させた苦い経験がある。そこで、製品事故は絶対に発生させないという強い信念のもと、より安全な製品を作り込んでいく活動を進める必要がある。ここに、安全とは、JIS Z 8115[ディペンダビリティ(信頼性)用語]の定義では、“人への危害又は資(機)材の損傷の危険性が許容可能な水準に抑えられている状態”をいう。

委員会では、製品開発において安全設計を徹底させていくことにした。その中のひとつは、仮に故障が起こっても、異常な動作や、発熱・発火などの安全性の問題が発生しないようにするフェールセーフ設計である。もうひとつが、使用者が誤った使い方をしようとしてもスイッチが入らない構造にするなど、事故が起こらないようにするフェールプルーフ設計である。また、M社では、システムを構成する大型製品の製造・販売も行っている。このような製品では、システムの中の一部が故障しても、システム全体の機能が維持できることが求められている。そこで、委員会では、今後は冗長設計にも十分配慮していくことを確認した。

 

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ちょっと数字に強くならないとQC検定1級は難しいです。

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