QC検定1級の過去問を読み物に編集しました。
3月の試験はまだ結果が出ておらず、受かっているかもしれないし、落ちているかもしれないという状況です。
どちらであっても知識を蓄えることは無駄にはなりません。
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※試験では赤字の箇所が選択肢問題として出題されています。
【問題】
2019年・春
問8
①
品質保証のための原則の一つであるプロセス重視は、"品質は工程で作り込む"という考え方と共通している。生産準備・工程設計のプロセスでのプロセス重視の取組みでは、一連の生産段階において不適合品を発生させない工程、流出させない工程を編成することが重要である。最終工程における検査で品質を保証するのではなく、各生産工程で品質を確実に保証し、次の工程に不適合品を流さないことが重要である。
②
新製品開発は、調査・企画、製品設計、生産準備・工程設計、生産、販売・サービスの各プロセスが、相互に密接に連携して実施される。製品設計と生産のプロセスの間に位置する生産準備・工程設計のプロセスの重要な役割として、次の事項がある。
a)
生産の3要素であるヒト、モノ、カネを最適に組み合わせて、設計図をかたちのある製品に作り上げるための効率の良いシステムを構築する。
b)
設計図や仕様書で示されるねらいの品質が、製品でどの程度実現されたかを示す合致の品質を保証する。
③
生産準備・工程設計のプロセスにおいては、次の活動が重要である。
a)
ばらつきが少なく、信頼性の高い生産システムの設計と工程編成を行う。また、加工条件の最適化や量産開始前には目標とする工程能力を確保する。
b)
問題発生時の迅速な事後対応も重要であるが、より重要なことは、過去の失敗事例、工程FMEA、QAネットワークなどを用いて事前にトラブル予測を行い対応する。
c)
他のプロセスと連携しつつ、生産準備・工程設計のプロセスにおける品質保証の完成度を高める。そのために、どこで何を作るかという内外製の決定から、仕入先・自組織の工程、納入先への配送に至る一連のプロセスの品質保証体制を確立する。
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私が試験勉強で主に使用していたテキストを紹介します。
上記のテキストと紐づいた練習問題はこちら。