台風19号が過ぎ去って1週間。
各地に多くの爪痕を残し、死者は70人以上と言われています。
そんな中、ニュースを聞いていて意外と感じることがありました。
この台風19号という災害の中で、予想外という言葉が全然出てこないのです。
確かに、大雨・突風・河川の氾濫・下水の逆流・土砂崩れなど、どれも予想されていました。
しかし、その予想はあちこちで発生する可能性があるレベルの話であり、氾濫の可能性が噂されていたものの実際に氾濫は発生しなかった河川など、想定未満の被害で収まった地域がたくさんあります。
つまり、台風19号の被害の想定については、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる状態だったのです。
想定はできても想定される個所が多すぎて、自衛隊などの緊急時に対応可能な機関だけではとても対応しきれない規模の災害だったといえます。
想定内でも死者が70名以上出てしまう災害を受け、事前に大きな被害が発生する可能性のある地域への治水工事や、実際の災害発生時や想定の精度の向上や重点地域への人員の重点配置などができるようになることが、今後数年・数十年間の課題となりそうですね。
亡くなった方のご冥福をお祈りし、今後、台風の被害で死者が70人を超えることがないよう願っています。