9月のQC検定1級の試験に向け、2013年・2014年の過去問を中古で買ってきましたので、それらの文章題を読み物にしています。
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※試験では赤字の箇所が選択肢問題として出題されています。
【問題】
2013年・春
問12
①
方針管理とは、方針を全部門・全階層の参画のもとでベクトルを合わせ重点指向で企業目標の達成をはかる活動であり、方針に関してPDCAを回すことである。
②
方針には、重点的に取り組み達成すべき重点課題、達成すべき目標、目標達成するための方策という三つの要素が含まれるのが一般的である。そして、この方針は方針展開で具体化される。なお、方針策定にあたっては、下記に留意する必要がある。
・中長期経営方針に基づいていること。
・具体的で重点化されていること。
・事業別や品質・コスト・納期・量・安全・環境等、目的別になっていること、など。
③
重点課題とは、組織として重点的に取り組み達成すべき事項である。この決定に際しては、中長期経営計画や経営環境の分析から出てきた課題、現状の反省から出てきた問題などを十分に考慮し、重要なものを絞り込むことが重要である。
④
目標とは、方針または重点課題の達成に向けた取り組みで追求し目指す到達点である。この設定にあたっては、達成すべき状態、達成期日、達成度を評価する尺度を明確にする必要がある。また上位の目標および関係部門との十分なすり合わせ、実現可能性の検討などを行う必要がある。目標の達成状況は管理項目を設置して評価する。また、管理項目は可能な限り測定可能であることが求められる。
⑤
方策とは、目標を達成するために選ばれた手段であり、具体的に実践できるものでなければならない。方針管理では挑戦的な目標が設定される場合が多いため、該当する重点課題に対する調査・分析・解析を徹底的に行い、業務プロセスの改善・革新に踏み込んだものを立案することが重要である。
⑥
方針展開とは、方針に基づき設定された上位の重点課題や目標および方策を、下位の重点課題、目標および方策に展開することである。この方針展開によって取り上げられる項目は、総花的でなく少数に絞り込むことが大切である。さらに、従来の延長にない革新的な現状打破の活動が盛り込まれることが望まれる。
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ちょっと数字に強くならないとQC検定1級は難しいです。