建物で築40年と聞くとどう思いますか?
感じ方は人それぞれだと思いますが、
私は古いなぁという印象を受けます。
しかし、この築40年以上の物件が今後どんどん増えていくみたいです。
なんなら、築60年以上やそれ以上の建物なんかも・・・
これは、日本の建築技術が戦後に大きく発達し、木造建築ではなく、鉄筋コンクリートを建物の骨組みに用いた建物物が増えたためです。
木造住宅の寿命は40年前後ですが、鉄筋コンクリート造だと100年以上の寿命があると言われています。
鉄筋コンクリートのマンションが建ち始めたのは60年ほど前からなので、
現在日本では築60年以上の建物は文化的に価値のある建物以外にはほとんどありませんが、
今後は年を重ねるごとに建物の年齢も伸びていきます。
20年後には築50年の物件でも当たり前、50年後には築70年の物件でもまだ30年以上は住めるし住宅ローンを払って買う価値がある・・・なんてことが当たり前になるかもしれません。
そんなことをせず、ハウスメーカーがまだまだ住める住居を取り壊して新築商法が続く可能性もありますが・・・
本当に100年以上も建物が持つの?という疑問には、日本ではまだ鉄筋コンクリート造の建物の歴史が60年程度しかないからわかりません。
でも、欧米では築年数が100年を超えた建物がゴロゴロしています。
さらに、法律で定義されている減価償却の期間を見てみると、100年以上使えるというのもあながち嘘ではないかなと思えてきます。
ちなみに、建物の骨組み部分の素材によって決まる減価償却の期間は下記のようになっています。
木造:22年
軽量鉄骨造:27年
重量鉄骨造:34年
鉄筋コンクリート造:47年
40年は使えるといわれる木造建築の減価償却期間が22年、単純に鉄筋コンクリート造の耐用年数を40/22でかけてあげると85年。
100年以上使える家というのもあながち間違っていない気がしますね。
もっと身近なところでいうのであれば、パソコンの減価償却期間は3年ですが、3年で使えなくなるパソコンなんてほとんど聞きません。
私も今のパソコンはいつの間にか8年ほど使っています。
もちろん、OSのアップデートなどの手入れはしています。
鉄筋コンクリート造のマンションも、適切な手入れをすれば100年以上は余裕で使うことができる気がします。
ということは、築40年はまだまだ働き盛り!!
なんとなく築40年と聞くと古い気がしてしまいますが、
築40年程度の物件が当たり前になる時代はすぐそこまで来ているのかもしれません。