アニサキス、何度か聞いたことがある単語ですが、具体的に何でどうなるのかというのを良く知らないため、調べてみました。
ちなみに、調べようと思ったきっかけは、先日更新した自分のブログを見直したところ、「そういえばパッケージに『アニサキス』にご注意ください」と書いてあったなと思ったからです。
アニサキスとは線虫類に分類される寄生虫で体長は2~3cm、太さは1mmほどです。
魚介類や海生哺乳類(クジラ・アザラシなど)の内臓に寄生します。
食物連鎖によってアニサキスが寄生している生物が捕食された場合、捕食した側の生物の内臓に新たに寄生します。
寄生した生物が死亡すると、時間経過とともに内臓から肉に移動します。
アニサキスの生体についてより詳しく調べようと思ったのですが、
2019年の論文でアニサキスが魚介類の体内でどのような活動を行っているかの測定をするための方法の研究が発表されるなど、
アニサキスの生体の正確な調査すらままならない状態のようです。
そもそも論文の数が少なく、アニサキスの生体そのものを詳しく研究している方は少ないのだと感じました。
もしかしたら魚とアニサキスは良き共生関係を育んでいるのかもしれませんね。
一方、人がアニサキスを食すことによる食中毒症状、すなわちアニサキス症については多くの論文があり、厚生労働省もアニサキス症については積極的に情報配信をしています。
アニサキス症はアニサキスが寄生している魚介類を人間が食すことで発生し、みぞおちに激しい痛みが発生したり、嘔吐したりします。
アニサキス症を回避するにはアニサキスを口にしないことが一番ですので、
魚の内臓は食べない事、魚の死後早いうちに内臓を取り除くことの2つが重要になってきます。
もし、アニサキスが残っていても60℃で1分以上か、-20℃で7日間以上の処理を行えばアニサキスを死滅させることが可能です。
一般家庭では加熱消毒が大事です。
以上、簡単にアニサキスについてでした。
日本の食べ物は品質管理の質が高いため、刺身用の魚は大体生で食べても大丈夫ですが、ちょっとでも気になる魚は必ず火を通すようにしましょう!