今回は赤黄緑の国旗の総まとめです。
アフリカの赤黄緑の国旗について、実に6回に渡ってこのブログで紹介してきました。
さらに、アフリカ以外の州の赤黄緑の国旗も4回にわたり紹介しました。
なお、オセアニアには該当する国旗は有りません。
今回はアフリカで非常に多い赤黄緑の国旗の始まりとなった国を紹介します。
その国はエチオピア連邦民主共和国
エチオピア自体は第4回にて簡単に説明しています。
なぜ、エチオピアがアフリカの赤黄緑の国旗の始まりなのか?
エチオピアはアフリカに残っている中で一番古くから存在する国で、
エチオピアは19世紀から始まったアフリカの植民地時代に、唯一アフリカで独立を保った国だったからです。
1895-1896年にはイタリアと第一次エチオピア戦争を行い、有色人種として初めてヨーロッパとの戦争に勝利しています。
約40年後の1935-1936年にはイタリアと第二次エチオピア戦争を行い惜しくも敗れ、1936年~1942年の期間だけ占領されてしまいましたが、植民地化ではなく、独立国という立場は保っていました。
第二次世界大戦の終戦時に独立していたアフリカの国はエチオピア・リベリア・エジプトの3ヶ国のみでした。
その後、1951年以降にアフリカの各地域が次々に植民地から独立し国を名乗るようになりますが、その国旗を制定する際、アフリカで最も歴史が長く独立を維持してきたエチオピアにあやかって国旗に赤黄緑の3色を採用するようになりました。
アフリカの今の国旗の流れはエチオピアが作ったものなのです。
それよりも驚きなのは、アフリカの国々はエチオピア・リベリア・エジプトの3ヶ国を除くとどの国も建国70年以内という事実です。
改めてアフリカはまだまだ発展途上なのだと感じました。
最後に、アフリカの歴史の中でヨーロッパに対抗し続けたエチオピアの場所を紹介して終わりにします。