大器晩成という言葉という言葉はよく聞きますが、大器免成という言葉もあるんですね。
どちらも老子の教えの言葉です。
ただし、
紀元前の老子の教えでは「大器免成」
紀元後の老子の教えでは「大器晩成」
という言葉が使われています。
時代の移り変わりによって内容が変わってしまった教えのようです。
よく聞く「大器晩成」 は大きな器は晩年にて完成するという意味の言葉です。
遊びの時期も大器を養っている時間だ、最期まで諦めるな、歳を取ってからでも大きく成長することができるといった意味と受け取ることができます。
一方、「大器免成」は大きな器は完成することはないという意味の言葉です。
いくら頑張っても大器を完成させることはできない、早めに動けといった意味と受け取ることができあmす。
人々に受けがいい言葉は「大器晩成」ですが、物事の真理は「大器免成」の方がよく表しているように感じます。
人々に受け入れられるために老子の当初の教えから数百年の間に内容が変わってしまったのでしょうか。
大器は完成しないということはしっかり自覚して、大器晩成という言葉に惑わされず、1日1日を大切に生きていきたいと思います。