先日ノルディック・クロスを紹介したので、今回はサザンクロスのお話です。
サザンクロスとは南半球でしか見ることのできない星座、南十字座(南十字星)の英語名称です。
南十字座は全天88星座の中で最も小さい星座でありながら、その小さい範囲に1等星を2つも有する明るく目立つ星座です。
そんな南十字座、とても目立つ星座であるからか、南十字座を取り入れた国旗が世界に5ヶ国もあります。
まずはわかりやすい3ヶ国を一気に紹介します。
オーストラリア
サモア - Wikipediaより抜粋
見事に南十字座が入っています。
なお、南十字座は、十字の名から4つの星で構成されていると思われがちですが、十字の頂点部分だけでなく、その中に含まれる少し薄暗く中心から右下の方に見えるε星も星座の一部です。
とはいえ、ε星は冗長だと考えた国もいるのか、こちらの国では南十字座のε星を除いた星々を国旗として採用しています。
そして、
最後の1ヶ国は南アメリカのこの国!
ブラジル
ブラジル - Wikipediaより抜粋
ブラジルは他の情報が多く、南十字座が目立ちませんが、よく見ると南十字座がしっかりと入っています。
しかし、この南十字座、オセアニアの国々の国旗で見た時から左右が反転していますね。
これは、オセアニアの国々は地球から見た南十字座を描いているのに対し、ブラジルの国旗では宇宙から覗き込んだような描かれ方をしているのです。
以上、南十字座(サザンクロス)が描かれている国旗でした。
最後に・・・全然関係ない国旗を一つ紹介させてください。
ミクロネシア連邦の国旗です。
ミクロネシア連邦の国旗は十字に星が4つ配置されているため、一見南十字座が関係しているように思われますが、全く関係ありません。
これは、ミクロネシア連邦に属する下記の4つの州を表わしています。
・ヤップ州
・チューク州
・ポンペイ州
・コスラエ州
今回は以上です。