システム開発に携わっていると有事・平時という言葉を聞きますよね。
平時は普段の時、有事は何か問題が起きた時。
対になっています。
ということを今まで当たり前のように思っていたのですが、
ふと気がついてしまったのです。
対になっている割には平時と有事とで「じ」の文字が違うなと。
対になる単語って、言葉を構成する漢字のうち一文字は共通したものを表わすことが多いため、「じ」の字が違うことに違和感を覚えました。
同時に、平時・有事という考え方はシステムエンジニア界隈では当たり前でも、一般に使われない言葉なのではないかと思い、それぞれの単語の意味と対義語を調べてきました。
「平時」の一般的な意味は、「戦争の無い平和な時期」を指し、対義語としては「戦時」「非常時」が挙げられます。
「有事」の一般的な意味は、「戦争や事変などの非常事態が起きること」を指し、対義語として「平時」「日常時」が挙げられます。
ちなみに、漢字だけ見ると「無事」が対義語のように思えますが、意味合いが違います。
以降、私の勝手な考えですが、、、
言葉の成り立ちとしては、有事がおかしいんだなと思いました。
一般的に「時」は期間を表わすのに対し、「事」は事柄を表わしますが、
有事という言葉が指す事柄は、戦争だったり問題だったりと、ある程度の期間発生し続ける事柄であるため、まるで期間のような意味合いで利用できる単語になっています。
よって、有事と平時でも意味合いとしては問題ないのだと納得しました。