先月、野村総研から2023年の日本人の資産状況がでましたね。
野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)
今更2023年かと思うところもありますが、情報を収集したりまとめたりしたりするのに時間がかかるのでしょう。
今回は前回2023年に公表された2021年の日本人の資産状況と比較してみようと思います。
野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)


2021年から2023年の2年間で、超富裕層・富裕層・準富裕層、そしてマス層が増え、アッパーマス層だけ減少しています。
もう少し過去から並べてみるとこんな感じです。

この表を横並びで見て、2005年から2023年までも2021年から2023年までの傾向と同じで、超富裕層・富裕層・準富裕層、そしてマス層が増え、アッパーマス層だけ減少しているなと漠然と思うのですが、
よく見たらこの表から意図的に隠されている情報があることに気付きました。
それは、『合計値』です。
2005年であれば「純金融資産」の合計は1153兆円、「世帯数」の合計は4900.3万世帯
2023年であれば「純金融資産」の合計は1795兆円、「世帯数」の合計は5570.4万世帯
この情報がないと重要なことを見落とします。
そもそも純金融資産が流通している量が異なるので、現代から見て20年前のお金の価値は約1.6倍です。
2005年時点での資産3000万~のアッパーマス層は2023年における準富裕層と実質的な金銭的豊かさが近いのではと推察されます。
また、2005年から2023年にかけては人口が約340万人減少しているはずなのに世帯数が670万世帯も増えているのは単身世帯が大幅に増えたことが推察され、
もし単身者+単身者で世帯を構築すれば二人の金融資産は合算されてマス層からアッパーマス層に上がれる世帯数も増えるのでは?
といった考察を深めることができます。
特に2005年から2023年の期間に純金融資産の総数が1.56倍になっているというのは重要な視点で、18年間の間に年利2.5%の複利計算を行うと1.56倍という数値を得ることができます。
つまり、不況だ、景気不安だなどと言われている期間でも、18年というそれなりに長い目で見ると、年2.5%ほどのインフレは着実に進行しているということです。
世の中でなんとなく言われている銀行にお金を入れているだけでは目減りするというのを数値で実感することができました。
そして、時代に取り残されないためには年利2.5%での投資は最低限必要というのも明確に見えました。
真面目に、資産形成を進めた方がよいことを実感しました。